〒421-0115 静岡市駿河区みずほ5丁目14番地の23
TEL.054-257-7799
ドロップスクリーン検査(アレルギー原因迅速同定機器)
血液1滴から41種類のアレルギー検査結果が分かります

ドロップスクリーン(アレルギー原因迅速同定機器)という検査機器を導入しました。この検査機器では血液1滴から41種類のアレルギー検査結果をレベル分類まで判定できます。
腕からの注射針を使った採血を必要とせず、指先に小さな針を刺して採取した1滴の血液にて測定が可能です。痛みも少ないため、採血が苦手の方やお子さんでも負担が少なく検査できます。(当院での対象は中学生以上です)

ドロップスクリーン(アレルギー原因迅速同定機器)という検査機器を導入しました。この検査機器では血液1滴から41種類のアレルギー検査結果をレベル分類まで判定できます。
腕からの注射針を使った採血を必要とせず、指先に小さな針を刺して1滴の血液を採取して検査を行います。短時間で済み、痛みも少ないため、採血が苦手の方やお子さんでも負担が少なく検査できます。(当院での対象は中学生以上です)
41種類のアレルギー検査

検査の流れ

ドロップスクリーンでは院内の検査機器にて約30分で結果が出るため、お待ちくだされば当日に結果をご説明します。


検査費用(診察料や手技料を含む)
アレルギーが疑われる鼻炎、喘息、じんましん、かゆみなどの症状のある方は、保険診療の対象です。
3割負担の方で約6,000円、1割負担の方で約3,000円、子供医療費制度で500円です。
ドロップスクリーンは、ダニや花粉など吸入抗原のスクリーニングに適した検査です。多項目同時測定の検査全般に共通したことですが、特に食物アレルゲンに関しては偽陽性が出ることも多く、食物アレルギーの診断や治療経過の評価には向きません。また、測定値が陽性であっても、実際に摂取して症状がでるとは限りません。(陽性であっても問題なく食べられるケースもありますし、陰性であっても食べると症状が出るケースもあります)従って、「検査陽性=食物アレルギーだから食べないようにしよう」という誤った判断により、不要な除去をしてしまうケースがあります。こういった不要な食物除去は、食生活や発育に悪影響を与えることがあるため、絶対に避けなければなりません。症状、検査結果などで食物アレルギーが疑われる場合は食物負荷試験など精密検査が必要となることが多く、専門外来へご紹介することになります。
ドロップスクリーンは、ダニや花粉など吸入抗原のスクリーニングに適した検査です。多項目同時測定の検査全般に共通したことですが、特に食物アレルゲンに関しては偽陽性が出ることも多く、食物アレルギーの診断や治療経過の評価には向きません。また、測定値が陽性であっても、実際に摂取して症状がでるとは限りません。(陽性であっても問題なく食べられるケースもありますし、陰性であっても食べると症状が出るケースもあります)従って、「検査陽性=食物アレルギーだから食べないようにしよう」という誤った判断により、不要な除去をしてしまうケースがあります。こういった不要な食物除去は、食生活や発育に悪影響を与えることがあるため、絶対に避けなければなりません。症状、検査結果などで食物アレルギーが疑われる場合は食物負荷試験など精密検査が必要となることが多く、専門外来へご紹介することになります。
- 1回の測定に30分を要するため、検査が重なると結果が出るまでに時間がかかります。ご自身が受診する時点で検査可能かどうか、受診前に電話にてご確認ください。
- 無症状では保険診療の対象にならないため、自費診療となります。
- 検査結果がエラーになってしまった場合は再検査となる可能性があることをご了承ください。(再度血液を採取させていただきます)
舌下免疫療法
スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎の治療法のひとつに、舌下免疫療法があります。
内服薬や点鼻薬による治療は、あくまでも症状に対する薬であり、体質改善を得ることはできません。
それに対し舌下免疫療法は、アレルギーを根本的に改善し、長期間にわたり薬の減量や休薬を目指すことができます。
スギ花粉とダニに対するお薬があり、以下の薬剤を服用します。
スギ花粉症のお薬
・シダキュア(鳥居薬品)
現在、シダキュア開始薬(2,000JAU)は出荷調整中のため供給が不安定です。新規の治療開始はシダキュア開始薬の供給が安定するまで保留とさせていただきます。
ダニアレルギーのお薬
・ミティキュア(鳥居薬品)
・アシテア(塩野義製薬)
治療と時期
1日1回、舌の下に薬を1~2分間保持した後に飲みこみます。 その後、5分間はうがいや飲食をひかえます。
スギ花粉症のアレルゲンは「スギ花粉」であり、スギ花粉が飛んでいる時期はアレルゲンに対する反応性が過敏になっているため、スギ花粉が飛んでいない時期(6月1日~11月下旬頃)に治療を開始します。
一方、ダニアレルギー性鼻炎の場合は時期に関わらずいつでも治療を開始できます。
また、スギとダニの舌下免疫療法の時期をずらしてスタートさせることで2剤の治療を並行して行うことも可能です。(最初の薬を開始して2~3ヶ月を過ぎてから、 もう一方の治療を開始することをおすすめします)
副作用を防ぐため、服用前後2時間は、激しい運動、入浴、アルコール摂取など血圧の変動がおこるような行動を控える必要があります。
治療の流れ
まず、症状などを確認するために診察を行います。その後、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)に対するアレルギー検査を行い、アレルゲンに対するアレルギー反応の強さを確認します。当院で治療する方は、当院にてドロップスクリーンによる測定を行います。
アレルゲン検査の結果を確認し投与可能と判断した場合、まずは2週間分の舌下免疫療法薬を処方します。スギもダニも、最初の1週間分は低用量で、2週間目から維持量(以後はずっと同じ量)となります。初回投与は院内でスタッフ見守りのもとで行い、30分間は院内で待機し、その後に医師の診察をもって終了となります。
スギ花粉症
最初の1週間は2,000JAU錠を、2週目以降は5,000JAU錠を1日1回1錠、長期間にわたり継続して服用します。
初回の服用は、医師の監督のもと、院内で服用する必要があります。(初回の2,000JAU錠で副症状が出た場合、2,000JAU錠を1週間以上延長して内服して頂く場合があります。)
ダニアレルギー
最初の1週間は3,300JAU錠を、2週目以降は10,000JAU錠を1日1回1錠、長期間にわたり継続して服用します。
2週間後に再診していただきます。服用状況、副作用を確認し、問題なければ1ヶ月分処方します。
以後、1ヶ月ごとに受診していただき、治療効果や服用状況、副作用を確認していきます。3~5年の治療が望まれます。短期間で治療を終了すると、治療終了後の効果が持続しません。また、十分な期間の治療を終了しても、何年も経過すると症状が再発することがあり、その場合には、再度1~2年間の舌下免疫療法を行うと、効果が元に戻ります。
治療の効果
根治する方が約20%、改善する方が約60%で、おおよそ80%の方に効果があるとされています。正しく治療が行われると、スギ花粉症の舌下免疫療法では、治療開始後の初めてのスギ花粉飛散シーズンから、ダニに対する舌下免疫療法では、治療を開始して数か月から効果が期待されます。年単位で継続することでより高い効果が得られますが、一方で、3年間治療を行っても効果が出ない方が20%ほどいらっしゃいます。
治療の費用
治療はすべて保険診療です。
初回は保険適用(3割負担の場合)で4,000~5,000円、2回目以降は1ヶ月あたり2,000~3,000円となります。
副作用
アレルゲンを投与することから、アレルギー反応が起こる可能性があります。
よく起こる副作用は、口腔内や唇の腫れ・かゆみですが、抗アレルギー剤を内服すればほとんどが1日で治ります。ダニの舌下免疫療法は、ダニを使った治療のため、一時的にくしゃみ、鼻みずなどのアレルギー症状が悪化します。これらの症状は、治療開始直後に多く、治療開始から1ヵ月程度までに多くみられます。集中します。
アナフィラキシーにより血圧低下、呼吸困難、全身紅潮、顔面や咽頭の浮腫、蕁麻疹、喘息等が起こる可能性があり 、その時には総合病院での緊急治療が必要になります。ただし、これまで日本国内でアナフィラキシーの報告は数例程度(0.1%未満)で死亡例の報告はありません。
【治療の適応外となる方】
重症気管支喘息の方
喘息発作を誘発するまたは重症化するおそれがあるためです。
妊婦の方
妊娠中の投与に関する安全性は確立していません。妊娠中の治療導入はできませんが、舌下免疫療法中に妊娠した場合は治療を継続することができます。
抜歯後、または口の中に傷や炎症などがある方
歯科治療で口腔内に傷ができている場合や、ひどい口内炎の場合、傷口から薬の吸収率が上がってしまうため、薬を使用することができません。
全身性ステロイド薬の投与を受けている方
全身性ステロイド薬の投与により、免疫系が抑制され治療効果が落ちるためです。